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2013年03月18日

新リーグNBLについて(3)

新リーグNBLについて(2)からの続き

<選手会の必要性>

今後もトップダウンでルールが決まる状況を許してはならないので、NBLでは選手会を作ることは必須だと思います。設立方法や運営方法を含め、選手全体で考えていくべきだと思います。僕も全くの専門外なので、一から勉強する必要があります。きちんとした組織が出来れば、提案できることはたくさんあります。せめてサラリーキャップ引き上げの目標や条件設定くらいはすべきです。例えば、売上総額の○○%を翌年度のサラリー総額に回すなど、条件設定をするなどが考えられます。(※選手説明会では、リーグとしてサラリーキャップを段階的に引き上げたいとは言っていたものの、どこにも明文は無く、放っておけば単なる口約束で終わるでしょう。)

選手会を作るためには、まず選手間の意思統一が出来なければ無理だと思います。また、強い選手会を作る為には弁護士等の専門家も必要でコストもかかるため、言うほど簡単ではないと個人的には思います。(※NBL選手説明会では、NBLサイドは選手会については否定するものでは無いし、そのような働きがあれば容認する姿勢であるとのことでした。ただし、NBL側で設立を支援したり準備したりする性質のものではないと考えるから、作りたいならご自由にどうぞ、という姿勢でした。)

「選手が何もしなかったせいだろ。自業自得だ!」と罵倒もされましたが、選手が何もしなかったわけではありません。5年ほど前に、折茂さんと佐古さんがJBL全選手を集め、プレイヤーズクラブという選手会を作ろうという話をしてくれました。僕はこの2人ならみんなついていくし、適任だと思いました。(当時、自分のブログでも少し書いています。)ただ、それから数年後、詳しくは分からないのですが、大人の事情(?)で無くなってしまったと聞きました。この2人でも難しかったのだから、相当大変なことなのだと認識しました。


<今後、選手として求めてくべきこと>

今、ここで何を言っても変わらないのは分かっています。これ以降は選手がリーグに対して意見の言える段階になった時の話です。求めていくのは当然サラリーキャップだけでは無いと思います。

その一例として、選手にもう少し副収入の自由度を与えても良いのでは、という提案もあります。例えば、プロチームでは個人取材の報酬やTV出演のギャラなどもチームにマージンを持っていかれることが普通だそうです。また、個人的な知り合いからのクリニック依頼の報酬も、チームに持っていかれたという話も聞きました。「○○に所属する○○選手」に価値を見出してメディアは報酬を支払っているのだから、チームに取り分があるのは当たり前だからというロジックです。確かにその通りだと思いますし、それが一般的な仕組みというのも分かります。

ただ、メディア出演やクリニック依頼で集客が増えることはチームにとってもリーグにとっても喜ばしい事なんだから、少額のマージンとってセコく稼ぐより、逆転の発想で、集客に対して報奨金制度を作るとか、WinWinの関係を作った方が選手も集客に意識がいくのではないかと思いました。

今の時代SNSもあり、「個」の力でいくらでも稼げるし、集客だって出来ると思います。選手主導のイベントだって開くことが出来るはずです。ただでさえスポーツ選手は、自己の肖像権をリーグや所属団体に自動的に預けていることが多く(バスケも同様に肖像権はリーグの管理下にある。)、「個」の力を利用しづらい環境にあります。いっそのこと、他のスポーツ界とは別のアプローチで世間の認知度を上げていくような大胆な手法を取ってみるのはどうでしょうか。

今後NBLはチーム数を増やす方向だそうです。bjリーグもどんどんチーム数が増えています。バスケ選手が増え、裾野が広がるのは良いことですが、後々、再就職難などのセカンドキャリア問題にぶつかる時が来るでしょう。セカンドキャリア支援や最低保証年俸制度、年金制度なども整えるべきではないでしょうか。


<プロチームvs企業チームの争い>

NBLは、JBLに引き続き企業チームとプロチームが混在するリーグになります。こういう類の話をすると何でも企業チーム批判に結びつけたい人が現れ、僕のような企業チームに所属する選手はその批判の対象になります。

ただ、果たしてプロチームに所属していることだけがプロ選手なのでしょうか。労働市場のプレイヤーとして考えた際、他チームで稼ぐ可能性がある以上(いつでも移籍市場に投げられる可能性がある以上)、所属組織の形態(プロか企業か)による区別は無い、というのがプレイヤーの視点だと思います。

例えば企業チーム所属の助っ人外国人選手は、海外リーグ含め点々としていますが、プロ選手と呼べないのでしょうか?プレイヤーの視点で見れば、バスケで食べていくプロ選手です。形式的な雇用形態やお金の出処は関係無いのです。単なる定義と括りの問題であり、そこをごっちゃにすると、プロチームvs企業チームの争いの矛先が選手に向きます。この争いに選手を混ぜる意味はありません。選手はプロか企業かでチームを選んでいるわけではなく、プレイヤーの視点で、総合的な要素で選んでいるからです。

一方、プレイヤーの視点ではなく組織の視点からすると、企業チームとプロチームは大きな違いです。プロチームの選手の給料は、チームが得たチケット収入やスポンサー収入を原資として支払われます。ファンが選手を支えるという構図も分かりやすいです。ファンは企業を応援しているのではなくて、地域とチームを応援したいというのも、心情的には理解出来ます。

ただ、個人的には、チケット収入が自分の給料に繋がっていなくても応援してくれるファンの皆さんの為に頑張りたいですし、ファンサービスも出来る限りしたいです。自分の給料に関係無く会場は満席になって欲しいです。応援してくれる事に感謝したいので、そこに金銭的な繋がりがあるか否かでプレーの真剣さは変わらないです。

最終的に完全なプロリーグにしていくのが理想だと個人的には思いますが、今は過渡期で急激にその構造は変わらないし、企業チームの力は必要だと思います。一つの論理で物事が動かないから、ルール作りが難しいのも理解出来ます。


<まとめ>

とにかく、選手は数少ない選択肢の中で様子を見ながら動くしかない、弱い立場であることは確かです。現状なんら権利主張も出来ない状態です。今後、新しいリーグの中で選手の意見を主張することが出来るような体制を整えていくべきだと思います。「新リーグ」はファン、地域、選手、チーム、その他全ての利害関係者が協力して作り上げるものだと思いますし、全ての意見を尊重してこそ良いリーグになるのではないでしょうか。

その為に、僕は選手の立場で出来ることを考え、少しでも状況を改善していけるように行動を起こしていきたいと思います。賛否頂きましたが、今回の一連の投稿で、多くの人にバスケ界の将来を考えてもらう機会を作ったことも、選手の立場として出来る役割の一つだったと思います。
→新リーグNBLについて(1)
→新リーグNBLについて(2)











タグ:バスケ
posted by okada at 00:52 | Comment(6) | TrackBack(0) | バスケ全般
この記事へのコメント
リーグ内部の詳しいコトは分かりませんが選手自ら率先してバスケ界を良い方向へ変えていくのはイイコトですし、岡田くんならば誰かしらに大きな影響を与える力を持っているので出来ると思います。
新しい物事を始めたり既存のコトを変えるのは反発や壁も伴い大変だと思いますが頑張って下さいね!
私には何も出来ませんが遠くから応援しています。
Posted by チカリー at 2013年03月18日 12:11
ファンの中にはこの事情を知らない人は沢山いると思います。岡田さんが詳しく書いてくれたおかげで選手のおかれている立場などわかりました!企業とプロチームなどの違いは私には全く違いはなくただチームが違うという点のみでプロ選手にはかわりないと思います!そう思うファンはどのチームを応援していても沢山いると私は思います。私は栃木ですが、どのチームの選手でも収入や環境においてもやりがいがあり楽しんで試合をしていただきたいです!選手のみなさんが楽しんでバスケットボールをしている姿をみることが1番応援しがいがあるし、チーム&ファンが一体となれると思います。それをファンも望んでいると思います。
詳しくわからないこともあり頼りないですが、少しでも選手のみなさんの力になれるお手伝いができればと思います!選手のみなさんの声が届くようこれからも頑張ってください!ファンの力でもお役に立てることがあれば声をあげてお力になれればと感じ恐れ多くもコメントさせていただきました。
Posted by 笹崎晴美 at 2013年03月18日 21:48
ブログ拝見しました。
いろいろ考えさせられますが、応援したいと思っています。また自分の立場からできることに積極的に参加したり、実行したいと思いました。
プロ化するということは、観客には面白さが理解されることが必須であり、その分、選手に求められる技術も高くなっていくと思います。
サラリーは、これからプロを目指す選手にとっても魅力のひとつになるべきだと考えます。
課題はたくさんあると思いますが、私もバスケットボールのファンであり、関わるものとして、行動していきたいと思います。
Posted by 与那嶺 at 2013年03月18日 23:28
私はJBLの選手を批判もしますが、同じくらい応援もしています。
車は絶対にトヨタです。日産なんて眼中にありません。家電もパナ、三菱、日立、東芝に決めています。ソニーは絶対に買いません。
これも私なりの応援の仕方です。

このブログを読んでスッキリしたので、今まで以上に応援をしていきたいと思います。

日本の企業というか、特にベンチャー企業の方々はトップダウンが好きなんです。
『自分がこうなんだから周りも同じ考えだ』と決めつけてしまう傾向が強いと思います。
新リーグの上層部も同じだって思い、少し笑えてしまいました。
Posted by tokyostreet at 2013年03月19日 11:25
こういった考えを持っている選手がリーグにいたことに正直驚きました。ただ、1人の考えではリーグ全体を動かすことが出来ないのは当たり前なこと。
周りの選手、他チームの選手を巻き込んでバスケット界を盛り上げていけるのであれば、とても素晴らしいですね。

選手会の件、とても良い案だと思います。佐古さんと折茂さんがなぜ実現出来なかったのか、大人の事情は汲みますが、新リーグになる来シーズン、何かを変えていかなければ全く変わらない現状に収まってしまうわけで、それではバスケット自体の周知に繋がらないんです。

できる事は何なのか、どうしたら実現できるのか、それが可能なのか不可能なのか、課題は山積みですね。。。
Posted by ひとみ at 2013年03月23日 08:58
ブログ拝見させて頂きました。
岡田選手のバスケに対する姿勢というのでしょうか、日本のバスケ界を本気で変えて行こうという意識がはっきり伝わってきました。

僕もずっとバスケをやっているのですが、日本のバスケ界の盛り上がりの無さが非常に残念です。他の友人とバスケの話しをするとやはり話題に上がるのはNBAです。
僕もNBAを見るので悪い訳では無いのですが、JBL、JBL2の試合も面白いということを常に言っています。



そして、友人と話す話題のもう一つが、【バスケのプロになれたらなるか】というものです。
みんなの答えはNO。その理由として、やはり給料、再雇用に不安という声があがります。
僕の友人との話なので、非常に非常に狭いのですが、この様に思われてる方は多いのでは無いのでしょうか?
これは岡田選手もブログであげていますね。
事実、現プロの選手でもこの不安を掲げながらプレイしていると、知り合いの選手から聞きました。

まだまだ課題も多く、その課題をクリアするのは困難かもしれませんが、僕も一回でも多く試合会場に足を運び、少しでも日本のバスケ界発展のお役に立てればと思います。
これからも岡田選手を応援しています。
Posted by タカユキ at 2013年05月10日 00:38
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